家族葬とは親しい人達だけが集まるお葬式ですが、「故人の友人をお呼びしてもいいのか?」遺族側は迷われるかもしれません。
逆に「友人の葬儀に参列したいが家族葬だから遠慮すべきか?」という参列側の疑問もあります。
そこでこの記事では遺族側と参列側の疑問について、それぞれの詳細や注意点をまとめました。
遺族の方はこちらからご覧ください⇒「故人の友人を家族葬に呼んでもいいのか?」
参列側の方はこちらからご覧ください⇒「家族葬の通夜に友人の自分は参列していいのか?」
目次
家族葬でも故人の友人に連絡していいの?(呼んでもいいの?)
親しい人達だけで行うのが家族葬の定義ですが、どこまでの人に連絡するか明確な決まりはありません。
家族葬は「家族」という字が含まれているので家族のみと思ってる方もいますが、故人と仲の良かった友人を呼ばれる家族葬もあります。
基本的には遺族と親戚が中心となることが多いですが、友人に連絡しても問題ありません。
友人に連絡する場合の注意
家族葬に友人をお呼びする場合、「葬儀の詳細を他の人に話さないでください」と伝えておきましょう。
葬儀のことを口止めする理由は急な参列を防ぐためです。
葬儀の詳細を聞いた人の中には家族葬だと分からず参列してしまう事もあるので、できるだけ情報を広めないようにすることが大切です。
家族葬は参列者の数を決めてお葬式するため、食事や返礼品は人数分しか用意しません。
そのため、急な参列があると予定外の対応で忙しくなるため、ゆっくりできる家族葬が慌ただしくなってしまいます。
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家族葬で執り行ったことを故人の友人に連絡した方がいいのか?
家族葬を執り行った後、故人の友人に亡くなったことや家族葬にしたことを連絡した方がいいのか?については、仲の良かった人や交流があった人には伝えておくことをおすすめします。
後から「何で伝えてくれなかったんだ」と言われてしまうこともあるので、家族が把握してる交友関係には連絡しておいた方がいいでしょう。
友人に訃報を連絡するタイミングや方法は?
故人の友人への連絡は、急な参列を防ぐため事後に報告するのが一般的です。
葬儀が終わり落ち着いた頃(1週間後くらい)に連絡してください。
連絡方法は手紙やハガキを使い「故人がなくなったこと・身内だけで葬儀を執り行ったこと・報告が遅れてしまったこと」を記載します。
また、香典や供花を辞退する場合はその旨も書いておきましょう。
友人へ連絡する例文
父 〇〇儀 〇月より入院療養中でございましたが
去る○月○日 〇〇歳にて永眠いたしました
ここに生前のご厚誼に感謝し 謹んでご通知申し上げます
葬儀につきましては誠に勝手ながら近親者のみで執り行いました
お知らせが遅くなりましたことを深くお詫び申し上げます
尚 ご香典やご供花等につきましても故人の遺志により辞退させていただきたくお願い申し上げます
令和〇〇年○月○日
〇〇都〇〇区〇〇ー〇〇
喪主 〇〇
年賀状だけのやり取りなど、そこまで深い付き合いではなかったなら、喪中ハガキでお知らせしても構いません。
故人の友人全てに知らせるのは難しいので、分かる範囲に連絡していきましょう。
葬儀の前に亡くなったことだけ連絡するのはダメなの?
葬儀前に亡くなったことや家族葬で葬儀することを伝えても構いませんが、「連絡が来たから友人として参列した方がいいかな?」と考える人もいます。
急な参列があると慌ただしくなってしまうので、連絡する際は「会葬を辞退してもらう旨・身内だけで葬儀を執り行う事」をしっかり明記し、葬儀の日程や場所などは記載しないようにしましょう。
また、香典や供花を辞退する場合はその旨も載せておきます。
※連絡の方法はハガキや手紙などでするのが一般的です。
ここからは参列者側の疑問について
↓詳しい内容をご説明いたします↓
家族葬の通夜に友人の自分は参列してもいいの?
家族葬に友人が参列できるかは、遺族側の意向を確認する必要があります。
例えば家族葬であるが葬儀の案内が来たなら参列して構いません。
しかし、知り合いから亡くなったことを聞き、家族葬にすることが分かっているなら参列は控えるべきです。
遺族が家族葬にする理由は「参列者の対応で忙しい葬儀にはしたくない。最後の時間をゆっくり故人と過ごしたい」という思いから家族葬を選択しています。
また、家族葬は決まった人数分の食事や返礼品を用意することが多いので、予定外の参列者がいると急な対応をしなければならないので遺族を困らせます。
葬儀の案内が来ていない場合は、いくら親友とはいえ参列を控えるのがマナーです。
案内がないので葬儀前に顔を見に行くのはいいの?
「お葬式の案内が来ていないから葬儀前にお顔を見に行きたい」という方もいますが、遺族の負担となるのでやめておきましょう。
遺族が家族葬を選んだということは葬儀中でなくとも慌ただしくない葬儀を希望されているということですので、そのお気持ちを考慮することが大切です。
家族葬と言われたが新聞のお悔やみ欄に載っていたら行っても平気?
家族葬で葬儀すると聞いていたが、新聞のお悔やみ欄に葬儀日程が掲載されているという事もあります。
遺族が家族葬の意味をよく理解せず使っていることもあるので、お悔やみ欄に日程が載っていれば参列しても大丈夫です。
※お悔やみ欄には葬儀社を通して掲載するため、家族葬なのに周囲に知らせることを葬儀社がすることはありません。
心配でしたら遺族の方に連絡し「家族葬と聞いていたのですが参列しても大丈夫なのですか?」と確認してみてください。
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友人の家族葬に行く/行かない場合の香典は?
「友人の家族葬に行く場合、香典は持って行った方がいいのか?」
「参列しない場合は香典を送ったりお渡ししてもいいのか?」
家族葬と言われた場合、香典をどうすればいいか悩む方も多いですが、「遺族が香典を辞退しているか」で判断してください。
香典を辞退しているなら香典返しの手間を減らしたいという考えがあるため、無理に渡すのは遺族に迷惑をかけるだけです。
辞退のアナウンスがなければお渡しするのがマナーとなるので、しっかり用意しましょう。
お渡しする香典の金額は友人ですと5000円~1万円程度が目安となります。
家族葬に参列してほしいと連絡があった場合
遺族から葬儀の案内が来たなら友人でも家族葬に参列できます。
最近だとお通夜に友人が参列することが多いですが、地域によってはお通夜は親族のみで友人は告別式ということもあるので、どちらに参列していいか分からない場合は遺族に確認してください。
家族葬といっても参列する際のマナーは普通のお葬式と同じです。
では、参列する際のマナーを簡単に説明しておきます。
服装は喪服を着用すること
親しい人達だけが集まる家族葬ですが、服装は喪服着用が基本となります。
遺族側の意向で平服(私服)ということも稀にありますが、そのような案内がない場合は喪服を着用してください。
お仕事帰りに参列される場合は略喪服と言われるダークスーツでも構いません。
ネクタイと靴下は黒、シャツは白を着用し、失礼がない服装で参列しましょう。
他の方に葬儀の詳細を伝えないこと
家族葬をする場合は参列者にしか葬儀の詳細を知らせしないことが多いので、他の方に葬儀の詳細は伏せておくようにしましょう。
安易にしゃべってしまうと家族葬だと分かっているのに来てしまう方や、家族葬と知らずに来てしまう方もいて、急な参列で遺族に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
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家族葬に参列できなかった場合の弔意の示し方
家族葬に参列できなかった場合は、後日自宅へ弔問したり手紙や弔電を送るなどして弔意を示すことができます。
では、それぞれについて詳しく説明しますのでご覧ください。
葬儀後に自宅へ伺う
葬儀が終わって落ち着いた頃(1週間以降)に自宅へ弔問される方もいます。
ただ、注意したいのが自宅弔問は遺族の負担となる点です。あなただけでなく他の方も弔問に伺っている場合、次から次に個別に対応する弔問客に遺族は疲れてしまいます。
自宅へ弔問する場合は事前に連絡を取り、あまり長いせず遺族の負担にならないよう心がけましょう。
また、香典や供花など辞退されているかもしれませんので、連絡した際に確認してください。
手紙を書いたり弔電を送る
弔意の気持ちを示すなら手紙を送るのもいいでしょう。
遠方に住んでいて弔問に行けない方や、自宅へ行くのは遺族の負担となってしまうと考えるなら手紙が最適です。
遺族からするとあたなと故人の関係性が分からないかもしれないので、故人との関係性も簡単に書いておくといいでしょう。
また、香典を辞退されていないなら、現金書留で香典を送ることもできます。
※弔電(ちょうでん)とは葬儀前に送るお悔やみの電報です。弔電を送るサービスは色々ありますが、安い所だと1500円くらいから取り扱っています。
まとめ
家族葬は親戚だけでなく親しかった友人をお呼びすることもできます。声をかけなかった友人に対しては、葬儀が終わって落ち着いた頃に訃報や家族葬にした旨を連絡してください。
故人の友人の場合は、遺族から葬儀の案内がない限り参列は控えるようにしましょう。参列ができなかった場合は、手紙を送ったり自宅へ弔問に伺うなどで弔意を示すことができます。
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