お通夜や告別式を行わない直葬(火葬式)でも僧侶を呼んでお経してもらうことは可能です。ただ、直葬だとお経をしない無宗教葬にされる方も少なくありません。
では、直葬の場合お経をした方がいいのか?それとも無宗教で進めた方がいいのかについて、ここではお経をする意味なども含め詳しくご説明いたします。
その他にもお経をする際の流れや費用についても書いているので、そちらも参考にしてみてください。
直葬でお経は必要?お経を上げる意味とは?
お経を上げる意味を「故人を成仏させるため」と思っている人も多いのですが、実は周りで聞いている人のために唱えているのです。
お経の内容は宗派によって様々ですが、基本的には故人を亡くした悲しみを癒したり心を落ち着かせるため唱えています。
お経の声に抑揚がなく常に低い重低音で唱えられているのも、人を落ち着かせる効果があり聞いている人に安心感を与えているのです。
必要なければお経なしでも構わない
お経を唱えても故人のためになることはないので、遺族が必要と感じないならお経なしで直葬しても構いません。
宗教的な儀式にこだわりがなくお寺とのお付き合いもないのでしたら、わざわざお布施を払ってまでお経を聞かなくてもいいでしょう。
お経がないからといって故人が成仏できないわけでもないので、無宗教で直葬しても問題ありません。
お経をしない場合の問題点
お経なしで直葬する際の問題点としては、菩提寺(お墓があるお寺)がある場合だとお経をしないことには納骨ができなくなります。
お寺にあるお墓に入るためには、そのお寺の僧侶にお経を唱えて頂き戒名を授与してもらわないといけません。
お寺によってはお経や戒名なしで納骨できる場合もありますが、基本的にはお経をしないと納骨できないので注意してください。
あとは、お経がないと「供養した気がしない」と言う人もいますので、最後のお別れに悔いを残したくないという人はお経してもらうことをおすすめします。
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直葬で僧侶にお経を唱えてもらう場合
直葬(火葬式)に僧侶を呼んでお経する場合、どこで唱えてもらうのか?また、費用はどれくらいかかるのかについてご説明いたします。
お経する場所について
直葬ですと葬儀場を使わないため、火葬場でお経を唱えてもらうことが多いです。火葬する前に5分~10分ほどお経を唱えて頂き、簡単なお別れをした後に火葬する流れとなります。
火葬場によってはお経が唱えられないこともあるため、その場合は出棺前に唱えることになります。
出棺前ですと故人が安置されている場所(自宅や安置施設)でお経を唱えてもらい、この場合も読経時間はそこまで長くはありません。
お経にかかる費用
お経を上げてもらう費用はお布施として僧侶にお渡しします。
直葬ですとお経の回数は1回だけですので、お布施の目安は戒名込みで5万~10万くらいです。
僧侶を手配する方法によっても費用がことなり、お経と戒名の授与で以下の金額が相場となります↓
- 菩提寺から手配:10万前後
- 葬儀社から手配:5万~10万くらい
- 僧侶派遣から手配:5万前後
菩提寺から僧侶をお呼びする場合は金額が指定されていることもあり、もっと高いかもしれません。「お気持ちで結構です」と言われたら10万前後を目安にしてみてください。
葬儀社や僧侶派遣サービスから僧侶を手配すると金額が明確でお布施も安くなっています。ただ、葬儀社によってはお布施が高い所もあるため、費用を抑えたいなら僧侶派遣サービスから手配するのがいいでしょう。
僧侶派遣サービスの中で有名なのが「お坊さん便」という会社で、直葬の読経と戒名の授与で5万5000円となっています。お経だけなら3万5000円で唱えてもらえます。
お坊さん便の詳細や口コミについては下記の記事を参考にしてください↓
直葬にかかる葬儀代とお経の費用を安く抑えたいなら「小さなお葬式」という葬儀社を利用するのがいいでしょう。
小さなお葬式の直葬(火葬式プラン)なら15万9000円、僧侶は6万円で手配できます。
※一般的な葬儀社ですと直葬の費用が20万~30万、僧侶の手配は10万くらいが相場。
小さなお葬式は他社と比べ費用が安いため年間3万5000件以上も利用されており、2017年には葬儀受注件数が日本一になった葬儀社です。
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※資料請求しても営業電話など一切ありません。
まとめ
直葬でもお経を唱えてもらえますが、菩提寺がなく宗教的儀式を必要としないならお経なしにしても構いません。
お経とは聞いてる人の気持ちを落ち着かせるために唱えているので、遺族が必要としないならお布施を渡してまで唱えてもらう必要はないでしょう。
お経がなくても故人とのお別れに問題がないかを検討しながら、僧侶をお呼びするか決めてみてください。
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