火葬式(直葬)のお布施はいくら必要?包む金額の目安について

火葬式(直葬)のお布施はいくら必要?包む金額の目安について

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直葬(火葬式)は最も安くお葬式できる方法で、お布施の相場も5万~10万と安いのが特徴です。

ただ、お坊さんを手配する方法によってお布施の金額が違い、注意しなければならない事もあります。

知っておかないとお坊さんに対して失礼になることもあるため、ここでは直葬で渡すお布施の基本的な詳細についてまとめました。

火葬式/直葬のお布施とは

火葬式/直葬のお布施とは

直葬(火葬式)のお布施とは、読経や戒名を授与してもらったお礼に渡すお金となります。

その他にも御車代や御膳料・心づけなどをお包みしたりしますが、場合によって必要ないこともあります。

では、どのように判断してお布施をお包みすればいいのか?読経や戒名の金額はどれくらいなのかについて詳しく説明いたします。

読経料

通常のお葬式ならお通夜や告別式で読経が行われますが、直葬の場合は火葬前に1回だけ行われます。

読経回数が少ないのでお布施も安いことが多いですが、お寺によっては数十万と高いこともあります。(安いと5万前後)

大体が火葬場の炉前で行う炉前読経(ろぜんどっきょう)となりますが、火葬場によっては読経ができない所もあるため、その場合は出棺前に行われます。

読経時間は5分~10分くらいとなり、普通のお葬式に比べとても短いです。

また、最近のお葬式だと告別式の後に初七日の法要も行ってしまうことが多いのですが、直葬の場合は基本的に行いません。

初七日の法要をどうしても行いたい場合は葬儀社や僧侶に相談してみてください。

戒名料

戒名とは仏の世界に入るために必要な名前です。宗派によっても呼び方が違い、浄土真宗では「法名」・日蓮宗では「法号」といいます。

戒名を付ける付けないは自由となりますが、授与してもらう方が多いようです。戒名の金額は直葬だと3万~となります。

戒名には位(ランク)があり、高い位をつけるとプラス30万・50万・100万と料金が変わりますが、一番低い位を付けるのが一般的です。

御車代

御車代とは火葬場まで来ていただいた交通費としてお坊さんに渡すお金です。

御車代の目安は5000円ほどですが、遠方から来られる場合は実費を計算しそれよりも多い金額をキリのいい額でお渡しします。

お坊さんを迎えに行った場合は必要ありません。

御膳料

通常のお葬式ではお通夜の時に「通夜振る舞い」、火葬後に「精進落とし」の料理をお坊さんに振舞いますが、諸事情で辞退された場合は御膳料として5000円~1万円ほどお包みします。

直葬(火葬式)の場合だと食事しないこともあるため、その場合は御膳料は必要ありません。火葬後に食事をする場合で、なおかつ僧侶が食事を辞退されたら御膳料をお包みしてください。

心づけ

心づけは「故人が生前お世話になった。丁寧な対応をしてくれた」などの感謝の意味を込めてお渡しするもので、お世話になった度合いによって任意で渡してください。

火葬式/直葬のお布施の相場

火葬式/直葬のお布施の相場

直葬(火葬式)でお渡しするお布施は5万~10万くらいが相場ですが、お坊さんを手配する方法によっても異なります。

お坊さんの手配方法とは「菩提寺」「葬儀社」「僧侶派遣サービス」の3つがあるので、それぞれの相場についてご説明いたします。

菩提寺があるの場合

お布施の相場
読経料 10万前後
戒名料
御車代 5000円~
(必要な場合のみ)
御膳料 5000円~1万
(必要な場合のみ)
心づけ 5000円~
(必要な場合のみ)

菩提寺(お付き合いしてるお寺)に読経や戒名を授与してもらう場合は、お寺が設定してる金額をお渡しするかお気持ちでお布施をお包みします。

本来のお布施とはその時の経済的状況などを踏まえ出せる金額を包んでいましたが、最近はお寺の経営を維持するため金額を設定している所もあります。

お気持ちで包むお布施に相場はないのですが、直葬(火葬式)なら読経と戒名の授与で10万前後を目安にすればいいでしょう。

※戒名なしなら5万前後が目安

お寺の希望にそった金額をお渡ししたい場合は「お布施はいくらお包みすればいいですか?」と尋ねてみてください。

「お気持ちで結構です」と言われるかもしれませんが、その場合は「皆さんいくらほどお包みされていますか?」と質問すれば大体答えてくれます。

それでも「お気持ちで結構です」と言われたら5万~10万を目安にすればいいでしょう。

また、菩提寺から僧侶を手配する場合は御車代や御膳料なども必要に応じて用意します。

お坊さんご自身で火葬場などに来ていただいた場合は5000円の御車代、火葬後に食事を予定していたが諸事情でお坊さんが辞退される場合は5000円~1万円を御膳料としてお包みします。

※遠方からお坊さんに来ていただいた場合は、交通費として実費より多めのキリのいい金額をお包みしてください。宿泊が必要な場合は宿泊費もお渡しします。

葬儀社に依頼する場合

お布施の相場
読経料 5万~10万
戒名料
御車代
御膳料
心づけ

葬儀社からお坊さんを手配する場合は、読経と戒名の授与で5万~10万くらいが相場になります。

御車代、御膳料、心づけなどは頂いていないことが多く、分かりやすい金額設定となっている葬儀社が多いです。

お布施が安い葬儀社だと5万前後で読経と戒名の授与が含まれていますが、読経料だけで5万円・戒名は別途数万円という設定にしている葬儀社もあります。

僧侶派遣サービスを使う場合

お布施の相場
読経料 5万前後
戒名料
御車代
御膳料
心づけ

僧侶の派遣とは菩提寺がない方のためにお坊さんが手配できるサービスで、お布施の費用が明確で安いのが特徴です。

僧侶派遣サービスだと「お坊さん便」が有名で、読経だけなら3万5000円、戒名を付けるならプラス2万円という安いお布施となっています。

利用するメリットはお布施が安いだけでなく、登録されているお坊さんが多いので希望する日程で葬儀しやすい点です。

例えば、菩提寺から手配するとお坊さんの都合も合わせながら火葬日を決めるので、火葬するまでに時間がかかる場合があります。(火葬までの日数が長くなると安置費用が1日毎に1万ほど必要)

葬儀社から手配する場合も同様で、提携してるお坊さんが少ない場合は葬儀日程が遅くなるかもしれません。

僧侶派遣サービスの「お坊さん便」は四十九日の法要にもご利用できます。詳しくは僧侶派遣サービスを比較した下記の記事を参考にしてください↓

どっちがいい?「お坊さん便」と「てらくる」の口コミや料金を徹底比較!

どっちがいい?「お坊さん便」と「てらくる」の口コミや料金を徹底比較!

2019年6月9日
おぼうさん便

火葬式/直葬にお布施は必ず必要?

火葬式/直葬にお布施は必ず必要?

直葬(火葬式)にお坊さんをお呼びするのであればお布施は必要ですが、菩提寺の場合は経済的な状況を考慮してくれる場合があります。

例えば今はお金がないが四十九日の法要の時にいくらかプラスでお布施を包んだり、お坊さんによってはお布施なしで読経してくれることもあります。

ただ、読経して頂いたり戒名を授与してもらったお礼としてお布施をお渡しするのがマナーではあるので、経済的に苦しい場合は菩提寺に相談しながら金額を決めてみてください。

菩提寺がなく葬儀社や僧侶派遣サービスからお坊さんを招くならお布施は必要です。どうしてもお布施が払えない場合は、僧侶なしで直葬(火葬式)するしかありません。

お坊さんを呼ばず直葬しても構わないが

直葬(火葬式)される方の中には僧侶をお呼びしない方もいらっしゃいます。お葬式に僧侶をお呼びする決まりはないため、遺族だけで最期を迎えればお布施は必要ありません。

しかし、お坊さんを呼ばないお葬式は「なんだか供養した気がしない」「心にぽっかり穴が開いたまま」という声も多く、お別れした実感が持てず悔いが残ってしまう事があります。

経済的にお布施が支払えないならしかたありませんが、そうでないなら僧侶をお呼びすることをおすすめします。

火葬式/直葬にお坊さんを招く際の注意

火葬式/直葬にお坊さんを招く際の注意

直葬(火葬式)にお坊さんを招く際の注意として、菩提寺(お付き合いしてるお寺)がある場合は直葬でも供養してくれるか確認を取ってください。

葬儀社や僧侶派遣サービスから手配すれば直葬の読経や戒名の授与をしてくれますが、菩提寺ですと宗教的儀式を省く葬儀の供養をお断りしていることがあります。

※直葬ですと約8割ほどの菩提寺が葬儀の供養をお断りすると言われています。

菩提寺に供養してもらわないとお寺にあるお墓に入れないため、事前に直葬でも対応して頂けるのか確認しておいてください。

お寺内のお墓に入る場合は、そのお寺の僧侶に供養してもらわないと基本的には納骨できません。お布施の金額が高いからといって別のお坊さんに供養を依頼し、納骨は檀家となってるお寺のお墓にするといった行為はマナー違反となり僧侶とトラブルになるので注意してください。

火葬式/直葬でお布施を渡す際のマナー

お布施をお渡しする際は、白無地の封筒に入れるのが一般的です。奉書紙で包むのが本来は丁寧なのですが、コンビニなどで売っている郵便枠のない白無地封筒で構いません。

火葬式/直葬のお布施を渡す際のマナー

※白無地でも二重になっている封筒は「不幸が重なる」という意味で縁起が悪いため使用しないでください。

火葬式/直葬のお布施を渡す際のマナー

読経や戒名の表書きには「お布施」と書き、下部には喪主(施主)のフルネームもしくは「◯◯家」と濃墨で書きます。

火葬式/直葬のお布施を渡す際のマナー

御車代や御膳料・心づけをお包みする場合は、それぞれ別の白い封筒に入れ、表書きを以下のように書いてください↓

  • 御車代の表書き:「御車代」「お車代」
  • 御膳料の表書き:「御膳料」「ご膳料」
  • 心づけの表書き:「心づけ」「志」
火葬式/直葬のお布施を渡す際のマナー

※お布施や御車代・御膳料と書かれた封筒も売っているので、そういったものを使っても構いません。

お布施・お車代・御膳料・心づけなどを別々の封筒に入れると書きましたが、全てまとめても構いません。1つの封筒にお布施と表書きし「お車代やご膳料も入っています」と伝えながら渡してください。

お布施をお渡しする際は、切手盆や小さなお盆にのせるのが丁寧ですが、火葬場では用意するのが難しいので袱紗(ふくさ)に包み僧侶の前で出しながらお渡しします。

お札は新札でも使ったお札でも構いません。表書きの方にお札の表(人物画が描かれているほう)がくるように入れてください。

まとめ

直葬(火葬式)でお渡しするお布施はお坊さんを手配する方法でも変わりますが、大体5万~10万くらいが相場となります。

ただし、菩提寺がある場合は金額が設定されているかもしれませんので、僧侶に確認しておくといいでしょう。また、必要に応じて御膳料や御車代などもお包みすることを忘れないでください。

葬儀社や僧侶派遣サービスからお坊さんを招く場合はお布施が安く料金も明確です。ただ、葬儀社によってはお布施が高いこともあるため、安く手配するなら僧侶派遣サービスを検討してみてください。

僧侶派遣サービスなら利用者が1番多い「お坊さん便」がおすすめです。




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