香典を辞退したのにも関わらず、「どうか受け取って欲しい」と渡されることは多々あります。
家族葬にする旨を会社に伝え香典や弔問は辞退するとハッキリ伝えたのに、職場の有志として香典を出されてしまった、葬儀後に香典とお花が届いたなど、完全に辞退できないのは仕方ありません。
香典を頂いたら香典返しをするのがマナーではありますが、場合によってはお礼の連絡だけで済ますこともあります。
では、様々なケースに対しての対応方法をご紹介しますのでご覧ください。
香典を辞退したのに受け取った場合の対応について
基本的な考え方については、香典を頂いたら香典返しを行うのがマナーではあります。
49日後に頂いた香典の半分から1/3を目安にお返し品を送るのですが、地域によっては香典返しをしないこともあるので葬儀社や周りの方に聞くのがいいでしょう。
では、香典を辞退したのに受け取った場合の対応について、様々なケースの対処法をご紹介いたします。
家族葬などで香典を辞退したのに渡された場合
式場にて「どうしても香典を受け取って欲しい」と言われたら無下に断ることはできません。
この場合の香典返しについてなのですが、返礼品を用意しているなら渡さないということもあります。
返礼品の金額にもよりますが、頂いた香典の半分から1/3のお返し品を用意しているなら香典返しはしなくていいでしょう。
ただ、頂いた香典のお礼として手紙やハガキなどのお礼状を送った方が丁寧な対応となります。
頂いた香典が多いなら、49日後のタイミングで香典返しを送ってください。
会社から有志として香典を頂いた場合
香典を辞退すると伝えていたのに職場の皆から少額ずつ香典を頂くケースもあります。
この場合「香典のお返しは不要です」と言われて渡されることが多いですが、お返しはした方がいいのか悩むかと思います。
このケースですと香典返しは特にしなくても構わず、もしするとしても、皆さんで食べれるお菓子を1つ用意するくらいで構いません。
今後、職場の人の身内が亡くなられた時にも同じように香典を渡すことになるので、基本的にはお礼の言葉だけ大丈夫です。
葬儀後に香典や供花が送られてきた場合
葬儀が終わって訃報を聞きつけた方から香典や供花が送られてくる場合があります。
このケースの場合ですと香典返しを行った方がいいでしょう。
供花についてのお返しなのですが、基本的にはお礼の連絡だけ(電話やお礼状など)で構いませんし、お礼の品を送ってもいいです。
例えば「香典+供花」を頂いたら、香典金額の半分から1/3だけでもいいですし、少し多めのお返し品にしてもいいです。
供花だけならお礼の連絡だけでいいですが、大事な方や日ごろよくしてくれる方ならお礼のお菓子など簡単な物を用意してもいいでしょう。
香典返しは不要と言われ渡された場合
香典辞退を知っており「香典返しは不要ですので受け取ってください」と言われることもあると思います。
この場合は香典返しをした方がマナーとしては良いですが、お礼の連絡だけでも構いません。
相手の方も遺族の経済的負担を減らすため「援助の気持ち」として渡すこともあります。この場合はありがたく頂き丁寧にお礼だけすることは忘れないでください。
それか簡単なお返し品を持って行ったりしても構いません。少額のお礼の品を送るというのも1つの方法です。
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香典とはお悔やみの気持ちと金銭的援助の意味をもつ
香典とは故人の霊前に供えるもので、線香や花などの変わりとして、そして急な出費に対しての金銭的援助として渡されるものです。
香典を辞退したのに渡される方は決して返礼品が欲しいわけではなく、何か遺族のためにしてあげたいという気持ちでお渡ししています。
香典を受け取った場合、香典返しをする・しないは先ほどお話ししてケースを参考にしてもらえばいいですが、香典返しをする場合は頂いた金額の半分から1/3を目安にしてください。
中には香典と同額のギフトカードやお返し品を用意するか迷われる方もいますが、それだと相手の方の行為に対して失礼となります。
この場合はありがたく葬儀費用の足しにさせて頂き、目安の金額を香典返しとしてお返しをする。
あとは、頂いた方が困っていた時に助けてあげるなど、そういった時に力になってあげればいいかと思います。
まとめ
香典を辞退したのに受け取ってしまった場合のケースについてご説明しましたが、基本的には香典返しをするのがマナーではあります。
ただ、辞退してることを知ってるのに渡される方は、遺族の手助けになりたいという気持ちでお渡ししているので、必ずしも香典返しをする必要はありません。
その場合、丁寧なお礼だけは忘れないでください。
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