一般的なお葬式だと親戚や友人・知人など幅広く訃報を伝え参列してもらいますが、直葬は親しい方を中心に行う葬儀ですので連絡方法が若干異なります。
ここでは直葬にお呼びする方・しない方への連絡方法や、会社へ訃報を伝える必要はあるのか?伝える場合はどのように連絡すればいいのかを詳しくまとめました。
直葬だと訃報の連絡はどのように行う?
直葬(火葬式)の場合、まず会葬者だけに訃報や葬儀の日程を連絡します。会葬者以外に訃報が伝わってしまうと急な参列が多くなり火葬場で混乱が起きてしまう可能性があるため、会葬者以外には火葬が終わってから連絡してください。
直葬にお呼びする方は基本的には親戚が中心で、あとは仲の良かった友人やご近所さんなどをお呼びしたりします。誰をお呼びするかは遺族の判断や故人の遺志を尊重しますが、親戚に声をかけないとトラブルになることもあるので注意してください。
会葬者には場所・日程・時間を電話で連絡する
直葬にお呼びする方には、「火葬のみの直葬であること」「火葬する場所」「来ていただく時間」「香典や供花を辞退するならその旨」を伝えてください。
昨日、父が亡くなりました。お葬式なのですが生前父が希望していた通夜や告別式を行わない火葬だけで送りたいと思います。最後の火葬の前に父とのお別れができますので、もし顔を見てお別れして頂けるなら火葬場に来ていただきたいと思います。
日程は〇月〇日の11時までにはお越しくださいませ。また、香典や供花につきましては故人の希望によりご辞退させていただきます。式場がなくご不便をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
火葬場にお呼びする際には火葬が行われる15分前には集合して頂きます。火葬場で僧侶の読経やお焼香をする場合はもう少し早めに来てもらうこともあります。
自宅にて納棺式を行う場合は親戚など立ち会うこともありますので、納棺時間の少し前には集まってもらいましょう。※納棺式とは故人を棺に納める儀式のこと
香典については直葬だと辞退される方もいますが遺族の判断で決めて構いません。供花についても辞退するかは自由ですが自宅へ送られてきてしまうので、スペースの問題で供花が置けないなら辞退しておきましょう。
会葬者以外への連絡は火葬後に行う
直葬の場合、大人数になることを避けるため参列しない方への連絡は基本葬儀が終わってから行います。
葬儀が終わり1週間くらいを目安に手紙を送ったり、年賀状だけのやり取りくらいしかない人には喪中ハガキを送ったりして訃報を伝えます。
ご近所への連絡は直接お会いした時にお話するか、回覧を回して訃報を伝えることも可能です。
訃報を伝える際には、「近親者のみで葬儀を行ったこと」「訃報の連絡が遅くなったことのお詫び」「供花や香典を辞退するならその旨」を記載してください。
詳しくはこちらの記事で説明しています↓
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直葬の場合、会社へは連絡した方がいいのか?
例えば両親が亡くなった場合、会社には訃報を伝えた方がいいのか悩むかもしれませんが、基本的には連絡しておいた方がいいでしょう。
直葬(火葬式)といっても葬儀社との打ち合わせや訃報の連絡には1日ほどかかりますし、火葬する日も午前中から準備したりするため会社にお休みを頂かないといけません。
また、会社によっては忌引き休暇(慶弔休暇)や慶弔見舞金といった福利厚生があるため、訃報を伝えないとそれらを受けることができなくなります。
ただ、福利厚生も必要なく会社や同僚達に気を使わせたくないなら、亡くなったことを伏せといても構いません。訃報を伝えなければ香典を渡されるわずらわしさやお悔やみに対するお礼などもしなくていいため、遺族としては負担が少なくなります。
会社に直葬であることを連絡する場合
会社に訃報を伝える際は以下のことを伝えてください。
- 直葬の為、遺族のみで葬儀することを伝える
- 香典・供花・弔電を辞退する場合はその旨を伝える
会社の人に参列して頂いても構わないのですが、直葬は親族や親しい人達だけで行うことが多いため基本的には参列をお断りします。
伝える際は「故人の希望により近親者のみで葬儀をさせて頂きます」と言えばカドも立ちません。また、香典や供花・弔電を辞退する場合は、その旨も一緒に伝えてください。
会社の規則により香典が渡されることもありますが、これは福利厚生の1つ「慶弔見舞金」ですので受け取って構いません。慶弔見舞金はお返しも不要ですので香典返しはしなくて大丈夫です。
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まとめ
直葬(火葬式)の場合はまず会葬者にだけ連絡し、火葬が終わってから参列できなかった人に訃報を伝えるのが一般的です。
会社へは葬儀することを伝えなくても構いませんが、忌引き休暇(慶弔休暇)や慶弔見舞金といった福利厚生を受けるなら火葬前に連絡しておきましょう。
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