納棺式とは、故人の旅支度をして送り出す古くから伝わる大切な儀式です。
ここでは、納棺式とは何をするのか?誰が出席するのか?かかる時間や服装などについてご説明いたします。
納棺式とは
納棺式とは故人を棺に納める儀式のことです。
お通夜の前に行うことが多く、遺族や親族が中心となって故人を棺に納めます。
納棺するだけでなく、ご遺体の処理、末期の水、死化粧、着替え(白装束)、故人の愛用品などを棺に納めるなど、全て行う場合は2時間近くかかることもあります。
納棺師や葬儀社がご遺体の処理や死化粧を先に行ってくれる場合もあるので、納棺や故人の愛用品を入れるだけなら30分~1時間程度で終わります。
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納棺式の出席者について
遺族や親族が中心となって納棺式を行いますが、出席者については特に決まりはありません。遺族が声を掛ければ誰でも立ち会うことができます。
例えば、故人の友人で葬儀に出席したいが時間の都合がなく納棺式に立ち会いたい場合、遺族にお話しすれば承諾してもらえるでしょう。
ただし、最終的な判断は遺族がするので、親族だけで納棺式を行いたいと言われたら諦めるしかありません。
※親族でも都合が合わない場合は納棺式に立ち会わないこともあります。
棺へ納める副葬品
副葬品(ふくそうひん)とは、納棺式の際に棺に納めるもので、故人の愛用していたものを入れます。
棺に入れられるものには制限があり、有毒ガスが発生するようなプラスチック製品(例:眼鏡)や爆発する可能性があるものは入れられません。
タバコや本・写真や手紙など、燃えるものに関しては大丈夫です。
※地域によってはお金(10円玉6枚程度)を入れる所もあります。葬儀社から指示があったら用意しておいてください。
納棺式はいつ行う?かかる時間は?
納棺式は亡くなってからお通夜までの間に行われますが、基本的には通夜の1時間前から納棺師や葬儀社が立ち合いながら行われます。
死化粧などは先に済ませておき、納棺と死装束(白装束)の着せ替え、副葬品を入れるだけなら30分ほどで終わりますが、死化粧や旅立ちのお納めなど他のこともするならもっと掛かります。
納棺式はお通夜の前に行うのが一般的ですが、亡くなってから通夜までの日数がある場合は早めに行うことも多いです。
理由としては故人を棺に入れた方がドライアイスの冷気が中にとどまり高い保護効果があるためです。(主に自宅安置している場合)
専用の冷蔵施設に安置してる場合は、お通夜前に納棺式を行うことが多いです。
納棺式の服装
納棺のタイミングと場所によりますが、基本的には喪服を着るのがマナーです。
自宅安置で早めに納棺式をする場合は平服でもいいですが、親族から指摘を受けることもあるので喪服を着ておく方がいいでしょう。
お通夜前に納棺式を行う場合は、そのままお葬式が始まるので喪服着用の方が着替える手間がありません。
納棺式は親族が中心となって行いますが、親しき仲にも礼儀ありと言う言葉がある通り、マナーとして喪服着用をおすすめします。
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まとめ
納棺式について説明しましたが、納棺師や葬儀社の指示のもと行っていくので難しいことは何もありません。
故人と過ごす大切な時間でもあるため、遺族全員で納棺し旅支度をしてあげてください。
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