ご遺体を扱う処置の「死化粧」について、内容や料金・依頼方法をご紹介します。
また、死化粧と混同しやすい湯灌やエンバーミングとの違いも書いてあるので参考にしてください。
死化粧とは?
死化粧(しにげしょう)とは故人が安さらかで美しく見えるよう、身だしなみを整える処置のことです。
お顔にファンデーションや口紅などを塗ったり、ヒゲや髪を整える、開いてしまった目や口をふさぐなどの処置を施します。
苦しんで亡くなられた方のお顔を安らかにし、少しでもキレイな状態で送ってあげたいと言うご遺族の気持ちをかなえるのが死化粧です。
※別名「エンゼルメイク」とも呼ばれています。
依頼方法
死化粧は葬儀社に依頼するのが一般的で、提携してる納棺師や葬儀スタッフの方が処置を行います。
病院で亡くなると看護師が死亡後の処置の一環として死化粧を行う場合もありますが、ファンデーションだけ塗るなど、どこまで処置するかは病院によってことなります。
無料の所もあれば有料で行うなど、病院によってマチマチです。
死化粧は基本的には葬儀社に依頼しますが自分で行うこともできます。
故人が愛用していた化粧道具を使うことも可能ですが、普通のメイクとはことなり技術が必要です。
亡くなった方は脂がなく下地も伸びません。口紅もうまくできないことが多いので、キレイにするなら専門の人に任せた方がいいでしょう。
料金について
葬儀社に依頼した場合の死化粧の料金は5万前後が相場です。
内容はファンデーションや口紅を塗る、空いた口や目を塞ぐ、表情の調整やスキンケア、服の着せ替えなどですが、着付けは別料金となることもあり葬儀社によってことなります。
–
死化粧はしなくてもいいのか?
死化粧はしなくても構いません。
儀式とは何の関係もないですし、宗派によって「する・しない」という決まりはないので遺族の判断となります。
ただ、故人が女性の場合はスッピンだと可哀そうという声もあり、死化粧をされる方が多いようです。
最後に見送られる故人のことを思えば、やはりキレイな姿で旅立ちたいと思います。
その辺もお考えになって死化粧をするか検討してみてください。
死化粧と湯灌・エンバーミングの違い
死化粧以外にご遺体を扱う処置として「湯灌(ゆかん)」と「エンバーミング」があります。
それぞれ内容や料金はことなり、処置に関しては基本的には遺族の判断です。
湯灌(ゆかん)
湯灌とは故人の体を入浴させ体をキレイにする儀式です。
体を拭くだけの湯灌(古式湯灌)だと5万前後、簡易型のバスタブを用意して体を清める湯灌だと10万前後が相場となります。
男性ならヒゲを剃り、女性は死化粧を施す処置も含まれていたりします。
エンバーミング
エンバーミングは火葬までの時間が長くなる場合など長期保存をするための処置になります。
海外で亡くなられた、葬儀の準備が早くできない、衛生面を考えてエンバーミングを施します。
着付けや修復・死化粧なども基本含まれていて、金額は15万~20万が相場です。
まとめ
死化粧(しにげしょう)は故人が安さらかで美しく見えるよう施す処置のことで、基本的には葬儀社を通して依頼します。
ご自身で行うこともできますが普通のメイクとは勝手が違いますし、感染症のリスクもあるので専門の方にお願いした方がいいでしょう。
故人が愛用していた化粧道具も使えるので、専門の方に頼めば使ってもらえます。
–
コメントを残す