直葬する人の割合は?選ばれる理由や直葬前に知っておきたい事について

直葬する人の割合は?選ばれる理由や直葬前に知っておきたい事について

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直葬(火葬式)はお通夜と告別式を省き、火葬のみ行う簡素な葬儀方法です。

近年、直葬は増加傾向にあり、全国だと約5%、大都市だと約20%の割合で選ばれています。

直葬が選ばれる理由については昔ほど派手な葬儀を望まなくなった時代の流れもありますが、経済的負担が少ないと言う理由が最も多いです。

しかし、費用面だけで選ぶと最後のお別れに悔いが残ってしまうかもしれないので、直葬の内容についてはよく知っておいてください。

この記事では直葬の割合や選ばれる理由だけでなく、直葬する前に知っておいてほしい事についても詳しく説明いたします。

直葬/火葬式の割合

「公正取引委員会」が2017年に調査したデータによると、直葬を選択される方の全国の割合は5.5%でした。

最も多い葬儀形式は一般葬の63%、次に家族葬の28%で、その次に直葬という順番になっています。

全国を調査した直葬の割合

葬儀の種類 割合
一般葬 63.0%
家族葬 28.4%
直葬 5.5%
一日葬 2.8%
社葬 0.3%

参考:公正取引委員会

ちなみに葬儀業者への質問で「年間取扱件数が増加傾向にある葬儀について」調査したところ、直葬は26%が増加傾向にあるという回答となりました。

1番増加しているのが家族葬で51%、一般葬は5.4%となり、小規模な葬儀ほど増加傾向にあります。

次に東京を中心に葬儀を行う会社が調査した直葬の割合をご覧ください↓

関東を調査した直葬の割合

葬儀の種類 割合
一般葬 17.1%
家族葬 59.1%
直葬 20.6%
大型葬 3.2%

参考:エンディングデータバンク

1つの葬儀社のデータですが、関東(主に東京)だと直葬の割合が1/5を占めています。

その他の調査データを見ても東京や大阪などは直葬の割合が多く、大都市を中心に選ばれる方が多いようです。

なぜ直葬が増えている?その理由とは?

直葬が増えている理由

直葬(火葬式)が選ばれる理由は、経済的なメリット、時代の変化、高齢化による問題が関係しています。

理由①:直葬は経済的な負担が少ない

最近は介護費用がかさみ葬儀にお金がかけられないという家庭も増えてきました。他にも家族にお金を残しておきたいという方も増え、費用が安い直葬を選ぶ人が多くなっています。

直葬は普通の葬儀に比べ1/10くらいの費用に抑えられ、葬儀の中だと1番安くお葬式が行える方法です。式場や祭壇・飲食費が必要ないため20万~30万ほどに抑えられます。

理由②:直葬は時代の変化に合っている

昔は人を呼び派手な葬儀をするのが一般的でしたが、そのような考えも薄まり家族だけ・親族を中心とした葬儀を望まれる方が増えてきました。

他にも高齢化に伴い社会的な繋がりが減ったり知人や友人が少なくなったことで、一般的な葬儀をする意味がなくなったのも直葬が選ばれている理由です。

あとは地域住民や親戚とのお付き合いが昔に比べ減ったのも要因の1つとしてあります。

後悔しない直葬にするためには

直葬(火葬式)は普通のお葬式に比べお別れする時間が短いため、悔いが残ってしまったという方も中にはいらっしゃいます。

よく聞く話だと

「あっという間に火葬されてしまい満足にお別れできなかった」

「お坊さんも呼ばず火葬だけにしたが、お別れした実感が持てず心残りになっている」

直葬はご臨終→安置→火葬という流れとなり、故人と十分にお別れする時間が持てない葬儀方法です。

ご自宅へ安置できればまだいいのですが最近は葬儀社へ預けることが多く、それだと火葬日まで故人と対面できないこともあります。

火葬場や葬儀社によっては火葬前の対面時間が少ししかないこともあるので、お別れ時間がどれくらい取れるのか事前に確認しておくといいでしょう。

直葬/火葬式をする前にやっておく事

直葬/火葬式をする前にやっておく事

直葬(火葬式)は宗教的儀式を省くお葬式となるため、いくつか注意しておく事があります。

トラブルにならず直葬をするために、事前にやっておかなければならないことをまとめました。

直葬する前に親族の了解を得ておくこと

直葬に参列される方は基本的に遺族が中心ですが、親戚とのお付き合いがある場合はお呼びするのが一般的です。

親戚の中には「しきたり」を重視される方がいるかもしれないため、お通夜や告別式を行わない直葬に抵抗を示すかもしれません。

親戚の意見を無視して直葬を行うとトラブルに発展することがあるので注意してください。

菩提寺の許可がないとお墓に入れない

お付き合いしてるお寺(菩提寺)がある場合は、事前に直葬でも供養して頂けるのかを確認しておいてください。

なぜなら、宗教的儀式を省く葬儀だと供養を断るお坊さんもいるため、それだとお墓への納骨ができなくなります。

※檀家となっているお坊さんに供養してもらわないと基本的に納骨できません。

檀家となっているお寺があるのでしたら早めに相談しておいてください。

対応が良い葬儀社を探しておくこと

直葬は簡素な葬儀であるゆえ、葬儀社の対応で良し悪しが大きく変わります。

火葬場を熟知している葬儀社でないと、お別れ時間が短かったり対応が遅れ納得できない葬儀となる可能性があるため、安心して任せても大丈夫なのか事前に確認しておいてください。

葬儀社を見る際のポイントは「対応の早さや受け答えがハッキリしているか」を見るようにしましょう。

葬儀は段取りが命ですので対応が遅い葬儀社はよくありません。また、質問に対してすぐに返答できるかを見れば不慣れでないかが分かります。

葬儀社のホームぺージも確認し、実績があるかも見ると良いでしょう。

費用について確認しておくこと

直葬(火葬式)は20万~30万くらいが相場になりますが、価格設定が高い葬儀社だと40万以上かかることもあります。

また、葬儀社のホームページに記載されている直葬プランには必要な物品やサービスが含まれていない事も多く、実際に葬儀をしたら思わぬ追加料金が掛かってしまうことも少なくありません。

直葬といっても仏式の葬儀をするか・しないかで必要な物が違うため、事前に見積りを取って費用を確かめておくようにしましょう。

まとめ

直葬の割合は全国では5%ほどですが、東京などの大都市では20%近くの方に選ばれています。

選ばれる理由としては「葬儀費用が抑えられる」というのが1番多く、経済的負担を減らしたい人におすすめな葬儀方法です。

しかし、親戚や僧侶の理解を得ないとトラブルに繋がるため、直葬にすることは前もって相談しておきましょう。




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