弔電とは
弔電(ちょうでん)とは、お葬式に参列できなかった人がお悔やみの気持ちを伝えるための電報です。
届いた弔電の一部はお葬式の最中に司会者や親族の代表に読み上げられるので、100文字前後の簡潔なメッセージを送ります。
多くの弔電は2つ折りの台紙が使われ、中にメッセージが書かれた紙が入れられるタイプが一般的ですが、最近は線香やロウソクなどが付属されたものや花をあしらった弔電など様々な種類があります。
一般的な弔電↓
参考:VERY CARD
–
弔電の送り方
弔電の送り方は電話とインターネットを使う2つの方法があります。
電話で弔電を送る方法
電話だとNTTの「D-MAIL」が有名で、115に掛ければ電話料金との合算払いができます。
※115の電話はNTT東日本またはNTTドコモの電話回線のみです。それ以外はフリーダイヤルから電話申し込みができます。
D-MAILは19時までの申し込みで当日に配達できるのが魅力ですが、その分料金もやや高めです。
台紙代+文字数によって料金が決まり、例えば500円の台紙に150文字のメッセージを入れると3450円かかります。
他にも電話で弔電を申し込める会社はいくつかありますが、どこも価格は同じくらいです。
インターネットから申し込む方法
価格を抑えて弔電を送るならインターネットを利用するのがおすすめで、台紙代のみ支払う料金システムなら1500円以下で弔電を送ることができます。
配達スピードは14時までの注文なら当日中にお届けできる所や、18時までの注文を翌日以降にお届けできる所など様々です。
弔電を安く送れるサイトについては「弔電の料金が安いおすすめのネット電報サービスを徹底比較」で紹介しています。
弔電を送るタイミングと場所
弔電はお葬式2日目の告別式の際に読まれるのでその時までに間に合えばいいですが、基本的にはお葬式が始まる前・遅くともお通夜までには送るようにしてください。
宛先は喪主の名前で送ることがほとんどですが、遺族の名前宛てに送っても構いません。
弔電の送り先は主に葬儀会場になります。
自宅に送ることもできますが遺族が弔電を持っていく手間となるので、なるべく葬儀会場に送るようにしましょう。
香典と弔電を送る場合
香典と弔電は一緒には送らず、まずは弔電を先にお送りします。
香典はできれば直接会って渡した方がいいですが、遠方に住んでいたり都合が合わないならお葬式が終わってから1週間以内を目安に現金書留で送ってください。
お葬式前やお葬式中は遺族も忙しいので、お葬式が終わってから2~3日以降に合わせて送るのが良いでしょう。
※不祝儀袋にお金を入れてから現金書留の封筒に入れて送ります。
–
弔電を送る際のマナー
弔電を送る際は、「忌み言葉」「宗教別の言葉」「敬称」について気を付けながらメッセージを書く必要があります。
弔電を申し込むサイトにある定型文を使うなら心配ないですが、ご自身でメッセージを考える際は、これから説明する言葉に気をつけてください。
忌み言葉について
お葬式などの不幸事で使ってはいけない言葉を「忌み言葉」と言います。
数字の「4」や「9」、「重ね重ね」「たびたび」「ますます」「再び」など不幸事の繰り返しを連想する言葉を使わないのがマナーです。
宗教別の言葉の注意
仏教の場合ですと「天国」という言葉は使いません。天国はキリスト教の概念となります。
キリスト教だと「成仏」や「極楽」という言葉がNGです。この言葉は仏教用語となります。
敬称について
敬称(けいしょう)とは相手に敬意を示す言葉のことで、「○○さま」や「○○殿」が一般的ですが、弔電の敬称は少し特殊で、故人と喪主との続柄で使う言葉が変わってきます。
例えば故人が喪主の父にあたる場合だとご尊父さま(ごそんぷさま)、故人が喪主の母にあたる場合はご母堂さま(ごぼどうさま)と書きます。
ただ、最近だと敬称を使うことも少なくなり、「〇〇様(故人の名前)」を使うケースが増えています。
会社同士のお付き合いで弔電を送る場合は敬称に気を付けた方がいいですが、それ以外ならお名前でも構いません。
–
弔電を受け取る側のマナー
弔電を受け取った遺族が行うマナーとしては、しっかりお礼をすることです。
葬儀が終わって1週間以内を目安にお礼状を出すか、親しい間柄なら電話しても構いません。
香典と弔電を受け取った場合は先にお礼を行い、忌明け後(仏教だと49日後)に香典返しを送ってください。
弔電に対してお礼の品を送った方がいいのか?悩むかもしれませんが、弔電は高いものではないのでお礼の連絡だけで大丈夫です。
まとめ
弔電とはお葬式に参列できなかった人がお悔やみの気持ちを伝えるための電報で、届いた一部の弔電は葬儀中に読み上げられます。
弔電の送り方は電話とインターネットから申し込む方法があり、価格を抑えるならインターネットの弔電サービスを利用するのがおすすめです。
弔電を安く送れるサイトについては「弔電の料金が安いおすすめのネット電報サービスを徹底比較」で紹介しています。
–
コメントを残す