ここでは一日葬の相場について葬儀社のデータや実際に資料請求した見積りを元にご紹介いたします。
後半では一日葬の費用を安くする方法も紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
目次
一日葬の費用の相場
一日葬の平均費用は大体100万円くらいです。
必要となる項目は3つあり、以下がそれぞれの相場となります。
1日葬に必要な費用の内訳 | |
葬儀一式の費用 | 63万9773円 |
おもてなし費用(1人) | 6000円前後 |
お坊さんのお布施 | 10万~30万 |
では、それぞれの項目について詳しく説明しますのでご覧ください。
①葬儀一式の平均費用
一日葬にかかる葬儀一式の平均費用は63万9773円です。
葬儀一式とは祭壇や式場などお葬式するために必要となる項目で、参列者の数が多くても少なくてもほとんど費用に差がでません。また、葬儀費用全体の50%~80%と大部分を占めている項目になります。
葬儀一式に掛かる項目はこちら↓
葬儀一式 | |
寝台車 | 【※必須】故人の搬送に必要で「病院から安置場所」「安置場所から火葬場」までの最低2回は必要。 |
ドライアイス/安置施設 | 【※必須】ご遺体の腐敗を防ぐために必要で1日ごとに料金が掛かります。専用施設に安置した場合は安置料金も1日ごとに必要です。 |
棺 | 【※必須】法律により棺に入れて火葬する決まりがあります。 |
骨壺 | 【※必須】火葬した後に遺骨を入れるために必要です。 |
火葬料金 | 【※必須】公営の火葬場がある地域だと無料の場合もありますが、大体1万前後掛かる所が多いです。地域によっては5万前後必要は所もあります。 |
人件費 | 【※必須】役所手続きや葬儀サポートなどの人件費が掛かります。 |
式場 | 告別式を行うために式場を利用することが多いです。自宅で行えば費用は掛かりません。 |
死化粧 | 亡くなった方のお顔に化粧したり、開いてしまった口や目を閉じたりする費用です。 |
遺影写真 | 式場などに故人の遺影を飾ります。免許書くらいの写真でも拡大可能です。 |
祭壇 | 式場の広さによって祭壇の大きさを変えることが多いです。大きくなるほど料金も高くなります。 |
受付セット | 来ていただいた方の香典を受け取ったりお名前を記入してもらうために設置します。 |
道案内看板 | 参列者が迷わないように駅から式場までの間に設置します。 |
マイクロバス | 式場から火葬場の移動に必要な費用です。参列者が少なければタクシーでも構いません。 |
供花 | 祭壇の横に供花を置く場合に料金が掛かります。基本的には親族から頂くことが多いです。 |
枕飾り/後飾り | 枕飾りとは亡くなった方を安置してる枕元に置く飾りです。後飾りは火葬してから納骨までの間にご自宅に祭壇の代わりとして置く飾りです。 |
僧侶仏具 | 焼香用具・白木位牌・仏衣など、仏教のお葬式をするときに必要な費用です。 |
その他 | 指定の音楽を流す、思い出コーナーを作るなど、要望に対してはお金が掛かることが多いです。 |
【※必須】に関しては必ず必要ですが、他の項目に関しては省くことも可能です。
②おもてなしの費用
一日葬にかかるおもてなし費用は1人6000円くらいが目安です。
おもてなし費用とは返礼品や食事のことで、参列者が多くなるほど出費が増えます。
返礼品とは来ていただいた方にお渡しするお礼の品のことで、葬儀社に依頼すれば1個500円くらいから用意できます。食事とは精進落としのことで、1人あたり5000円前後が大体の相場です。
返礼品や食事(精進落とし)を合わせると、1人6000円くらい掛かると覚えておいてください。
返礼品とは来ていただいた方に渡すお礼の品で、香典返しは頂いた香典の半分~1/3を四十九日法要のタイミングで郵送するものとなります。
例えば香典を30,000円頂いたとします。そして2,000円の返礼品をお渡ししていた場合は、30,000円-2,000円=28,000円なので、この金額の半分~1/3を目安に香典返しをしてください。
仮に香典を5,000円頂いたとします。そして2,000円の返礼品をお渡ししていた場合は約半分ほどお返ししているので香典返しは不要です。
頂いた香典から返礼品の金額を差し引いて香典返しをするか考えてください。
③お坊さんに渡すお布施
一日葬でお渡しするお布施の相場は10万~30万くらいです。
お坊さんを手配する方法でお布施の金額が変わり、それぞれの相場はこれくらいとなります↓
菩提寺 | 20万~30万 |
葬儀社 | 15万前後 |
僧侶派遣 | 10万前後 |
葬儀社や僧侶派遣サービスにお坊さんを依頼するとお布施の金額が明確ですが、菩提寺ですと基本お気持ちでお渡しするので悩まれるかもしれません。
僧侶に尋ねれば教えてくれる場合もありますが、「お気持ちで結構です」と言われたら20万~30万を目安にしてください。
※お寺によってはお布施の額が決まっていることがあり、一日葬でも50万以上のお布施を請求される場合があります。ここで紹介したお布施の相場は大体の目安なので、お寺によって金額がことなることを知っておいてください。
一日葬のお布施については、こちらの記事で詳しく説明しています↓
一日葬の実際の見積り料金
実際に資料請求した一日葬の見積りがあるので、ここでご紹介いたします。
紹介する見積りは東京にある葬儀社のもので、追加費用がかからないよう作成してもらいました。
僧侶のお布施は含まれていませんが、葬儀一式の費用とおもてなし費用の合計が約90万となっています↓
-クリックで拡大可能-
上記見積りの内訳は
- 葬儀一式の費用:85万7840円
- おもてなし費用(10人分):5万1840円
また、こちらの葬儀社から僧侶を手配すると、読経+戒名で16万のお布施となっています。全て合わせると大体100万くらいの見積りになりました。
見積りを見る際の注意
見積りを見る際のポイントとして安置費用に注意してください。こちらの葬儀社では1日に6480円が必要で、5日分を想定した金額(3万2400円)が掲載されています↓
-クリックで拡大可能-
他社ですと安置料金を1日分しか含めていないことが多く、実際に葬儀すると追加費用が掛かります。また、こちらの葬儀社はドライアイスを何日分使用しても無料ですが、他社だと1日毎に5000円~1万円かかることがほとんどです。
その他の項目について追加費用はほとんど掛かりませんが、食事する人数が変更されるとその分飲食費が増えます。飲み物の代金は実費ですので、葬儀が終わるまで正確な金額は分かりません。
たくさんお酒を飲まれる方がいる場合は、飲食費が高くなるケースがあることを覚えておいてください。
あとは食事する人数が多くなると配膳するスタッフの費用も高くなります↓
-クリックで拡大可能-
こちらの葬儀社では20人までは配膳スタッフが1人必要で料金が12960円ですが、他社ですと10人に1人の配膳スタッフにしたり料金がもっと高かったりもします。
食事については葬儀社に依頼せずご自身でお店を予約しても構いません。また、費用を抑えたいなら自宅で振舞うのも1つの方法です。
一日葬と他の葬儀の費用を比較
一日葬の費用が他の葬儀とどれくらい違うのか比較すると、これくらいの差となります↓
- 一般葬(2日間の葬儀):約200万
- 家族葬(2日間の葬儀):約150万
- 一日葬(1日だけの葬儀):約100万
- 直葬(1日だけの葬儀):約30万
大体の相場ですが一日葬にすれば一般葬や家族葬よりは安く行えます。
ただ、2日間の葬儀費用と差ほど変わらないこともあるので、その詳細についてご説明しておきます。
1日葬でも2日間の葬儀と差ほど変わらないことがある
一日葬ですと、1日分の式場費や人件費、通夜振る舞いの飲食費が抑えられるのですが、葬儀社によっては前日から準備を行うため式場費と人件費が2日分かかることがあります。
そのため、通夜振る舞いの飲食費しか抑えられず、2日間の葬儀費用とたいして変わらないかもしれません。
通夜振る舞いに掛かる飲食費は1人5000円くらいが目安ですので、参列者が20人だった場合は10万くらいの費用となります。
僧侶のお布施も一日葬と2日間の葬儀では若干違ってきますが、それでも大幅に安くなるわけではありません。
2日間の葬儀と一日葬のどちらかで迷われているなら、それぞれの見積りを取り比較してから決めてみてください。
一日葬の費用を安く抑える方法
一日葬の費用を抑えるには、葬儀一式の設定価格が安い葬儀社を探すことです。
お葬式の費用は「葬儀一式の費用」「食事や返礼品の費用」「僧侶のお布施」の3つの内訳に分かれていて、葬儀一式の費用が総額の50%~80%と大部分を占めています。
葬儀一式の費用は葬儀社によって金額が違ってくるので、価格設定が安い葬儀社が見つかれば葬儀代を抑えることができます。
では、安い葬儀社の探し方を2つご紹介するのでご覧ください。
①3社~5社の見積りを比較する
基本的な対策ですが費用の比較は大切です。
同じ葬儀内容でも数十万の差が出ることは多々あるので、3社~5社の見積りを比較してから選んでください。
ちなみに、昔からある老舗の葬儀社やテレビCMなどの広告を出している葬儀社は高い傾向にあります。
中小規模の葬儀社の方が安い場合もあるので、大手だけでなく幅広く見積りを取り比較してください。
1回の資料請求で複数の見積りが取れる「葬儀の一括見積りサイト」を利用すると、短時間で多くの葬儀社を比較することができます。
評判が高く価格も安い見積りが届くことが多いので、一括見積りサイトをうまく利用してみてください。
おすすめの一括見積りサイトは、こちらの記事で紹介しています。
③格安の葬儀社を利用する
格安葬儀社とは「葬儀一式に掛かる費用」が格安のセットプランになっており、普通の葬儀社に依頼するよりも安くお葬式できるのが特徴です。
※代表的な格安葬儀社だと「小さなお葬式・よりそうのお葬式・イオンのお葬式」の3社が有名
格安のセットプランには葬儀一式の物しか含まれていないので、食事や返礼品・僧侶を手配するには別途お金が掛かります。
しかし、総額の50%~80%を占める葬儀一式の費用が抑えられているので、追加オプションを利用しても安くお葬式することが可能です。
格安葬儀社だと「小さなお葬式」が1番利用されているので、葬儀一式の費用がどれくらい安いのか全国平均と比較してみました↓
葬儀形式 | 全国平均費用 | 小さなお葬式 |
一日葬 | 639,773円 | 299,000円 |
小さなお葬式の料金プランは全国の相場に比べ約半分と格安です。
価格が安いこともあり年々利用者が増え、今では年間3万5000件以上の葬儀を受注する全国でもトップクラスの利用率となっています。
まとめ
一日葬の相場は
- 葬儀一式の費用:平均63万9773円
- おもてなし費用:1人6000円くらい
- 僧侶のお布施:10万~30万
全て合わせると大体100万くらいの費用は必要です。
価格を抑えるなら葬儀社を比較したり、葬儀一式の費用が安い格安葬儀社の利用を検討してみてください。
格安葬儀社だと「小さなお葬式」が1番利用者が多く、一日葬の費用が29万9000円なので平均の約半分で利用できます。
※資料請求は無料です。営業電話など一切ありません。
わたしは親父を亡くした時に小さなお葬式を利用したのですが、相場より安くお葬式することができました。
ただ、利用する場合は色々と注意点があるので、詳しくは「【体験談】小さなお葬式にクレームや最悪と言う口コミがあるけど」をご覧ください。
実際に掛かった費用なども載せています。