告別式とはお葬式2日目に行う儀式のことで、故人とお別れする最後の場になります。
午前中から告別式が始まり、焼香・火葬・食事など5時間程度で終わるのが一般的です。
ここでは告別式の流れと遺族や参列者が何をするのかご説明いたします。
目次
告別式の流れ
告別式の流れはこのようになっています↓
- 午前中より告別式を開始
- 遺族や参列者がお焼香をする
- 最後のお別れ・喪主の挨拶・出棺
- 火葬場で簡単な読経後に火葬
- 骨上げして式場へ戻る
- 精進落としを食べる
- 告別式が終了
1.午前中より告別式を開始
告別式は午前10時ごろから始まりますが遺族は30分~1時間前には式場に行き、葬儀社と簡単な打ち合わせを行います。
2.遺族や参列者がお焼香をする
遺族や親族は席につき僧侶の読経が始まったら「遺族→親族→一般の方」の順にお焼香をしていきます。
一般の方も含め全員の椅子が用意されている場合もありますが、参列者が多いと遺族や親族は席に残り、一般の方は別の部屋で儀式が終わるのを待ちます。
また、亡くなってから7日後に行う「初七日の法要」を、告別式に繰り上げて行うことが多いです。
※弔辞(ちょうじ)を依頼してる場合は僧侶の読経の前に読み上げられます。
弔辞とは故人への最後のお別れの言葉で、葬儀に来られなかった方がお悔やみの電報(弔電)を送られてきた場合に告別式で紹介されます。
3.最後のお別れ・喪主の挨拶・出棺
お焼香が終わったら花や想い出の品を棺に入れ故人と最後のお別れをします。
その後は、喪主が挨拶をし火葬場へと出棺します。
※火葬場へ同行するのは主に親族だけで、一般の方はここで帰宅となります。
※喪主の挨拶は参列者の方に感謝の言葉を述べ、故人のエピソードなどを簡単にお話しします。葬儀社には例文マニュアルがあるので、何をしゃべればいいか分からない場合は相談してみてください。
4.火葬場で簡単な読経後に火葬
火葬場に到着したら僧侶の読経が行われ、その後火葬となります。
火葬中は控室で待機しますが、地域によっては精進落としを食べる所もあります。
5.骨上げして式場へ戻る
火葬が終わり骨上げをしたら食事するため式場へと戻ります。
式場でなく別場所で食事を行ったり、直葬などでは食事しないこともあります。
6.精進落としを食べる
親戚や遺族が簡単な挨拶をしてから精進落としを食べます。
時間にして1~2時間程の会食です。
7.お葬式が終了
最後に喪主や遺族が簡単な挨拶をしてお葬式が終わります。
午前10時から開始され大体15時~16時くらいまで掛かります。
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遺族や参列者は告別式に何をするのか?
告別式において遺族や参列者が何をするのかを説明いたします。
遺族がすること
遺族は告別式が始まる30分~1時間前には式場に行き、届いた弔電の確認と弔辞を読み上げる順番を決めます。
※弔電(ちょうでん)とは参列できなかった人がお悔やみの気持ちを書いた電報のことです。
※弔辞(ちょうじ)とは故人への最後のお別れの言葉です。
他には僧侶へ挨拶したり、火葬場へ同行する人数の最終確認などを行います。
喪主は出棺前や精進落としを食べ終わった後に挨拶を行うので、何をしゃべるか考えておきましょう。
精進落としを食べる前に献杯の音頭をとる方を親戚にお願いする場合は、事前に頼んでおいてください。(献杯は遺族が行っても構いません)
参列者がすること
参列者は告別式が始まる前に式場へ行き、受付で名前の記入や香典を渡したらお焼香の順番を待ちます。
全員のお焼香が終わったら故人と最後のお別れを行い、遺族や親族が火葬場へと向かったらここで帰宅となります。
火葬場へ同行するのは親族だけですが、特に仲が良かった人などは一緒に同行することもあります。
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本来の告別式とは
2日目に行うお葬式を「告別式」と呼んでいますが、本来は「告別式」と「葬儀式」の2つを行っていました。
葬儀式は遺族や親族だけで行われる儀式で、告別式は一般の方のために行われていた儀式です。
本来、お通夜には親族だけが集まり翌日の告別式に友人や会社関係の方が参列していましたが、近年はお通夜に一般の参列者が参加するようになり2日目の告別式と葬儀式は親族が中心となっています。
そのため、葬儀式と告別式を区別しないで行われる簡略化された葬儀が一般的となり、2日目に行うお葬式を「告別式」として呼ぶようになりました。
一般の人は告別式とお通夜のどっちに参列する?
昔なら告別式に参列するのが一般的でしたが、今はお通夜に参列される方が多いです。
ただし、地域によってはお通夜は親族だけと決まっている場合もあります。
親族についてはお通夜と告別式のどちらにも参列しますが、都合がつかない場合は1日だけ参列される方もいます。
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まとめ
告別式の流れを説明しましたが特に難しいことはありません。
喪主や遺族がやるべきことは葬儀スタッフが指示してくれるので、迷うことなく葬儀が進んでいきます。
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